1876年、福島県猪苗代に生まれた野口清作(のちの英世)は、幼いころに囲炉裏に落ちたときの手のヤケドがもとで、気の弱い少年時代を過ごしていた。ところが7歳になったある日、学校の作文で、清作は貧乏でも朝早くから夜遅くまで働く母親・シカのことを文章に書き、はじめて先生に褒められる。それをきっかけに、清作は学業に励み、ついには高等小学校に通うまでになるが……。偉人・野口英世の波乱万丈の半生を描く話題作!
1876年、福島県猪苗代に生まれた野口清作(のちの英世)は、幼いころに囲炉裏に落ちたときの手のヤケドがもとで、気の弱…
高等小学校に進学してからも周りの裕福な同級生たちから馬鹿にされていた清作だが、幼い弟の子守をしながら勉学に励む伊坂や…
「オラが医学を変えでやる!!」――医者になるという決意を固め、会津町の会陽医院の書生となった清作。医院での生活にも慣…
病身の母のために一刻も早く医者になろうと決意を固めて上京した清作は、ついに前期試験に挑み、無試験で医者になれる帝大生…
晴れて医術試験に合格し、医者としての一歩を踏み出した清作には、故郷の会津で開業するという夢があった。だが清作は、また…
生まれ変わってまた一から出直すために名前を「英世」と改名した清作は、ある日、研究所の先輩のミスをかばい横浜の検疫所に…
医師団が帰国してからも清国に留まり、牛荘(ニューチャン)の人々や駐留するロシア兵と交流する英世。だが、清国各地で起こ…
夢と希望を胸に単身アメリカへと渡った英世。確かなアテのない英世は、以前日本で知り合ったフレキスナー教授のもとに押し掛…
英世を追い出すために課せられた無謀な論文。サムやミッチェル教授の助けを借りてなんとか論文を書き上げた英世は、その水準…
ロックフェラー本人に気に入られ、ヨーロッパ留学を勝ち取った英世はデンマークに渡る。期待に胸をふくらませる英世だったが…
蛇毒研究の論文が認められ、イギリスで開かれる学会にデンマークを代表して出席することになった英世。そこでノーベル医学賞…
愛しいマルガレーテとの別れ、そして敬愛するフィンセン博士の死。たくさんのことを学んだデンマークをあとにしてアメリカへ…
梅毒スピロヘータの純粋培養の成功、そしてメリーとの結婚と順風満帆な日々を送っていた英世は、次にスピロヘータと梅毒によ…
2つの偉業によって今や名実ともに“世界のDr.ノグチ”となった英世は、その高い評判のために他の研究所や帝大からの誘い…
軍医のゴルガスとともに南米のエクアドルに渡り、蔓延する“黄熱病”の研究を開始した英世。早々に研究を切り上げるようにと…
アフリカで猛威を振るう黄熱病に対して一向に効果をみせないノグチワクチン。それは英世が南米で発見した病原体が黄熱病のも…
ついに真の黄熱病の病原体を発見……!? ひょんなことから英世が発見した菌を使った実験の末に、実験用の猿は黄熱病を発病…