彼は他人の心に入り込み、少しだけ他人の記憶を改竄(かいざん)する。しかし“ES”に悪意はない。ただ、心という不可視な世界で混乱と調和を弄ぶ。これは、“ES”としか呼ばれなかった青年・秋庭亮介(あきばりょうすけ)と、東鵬医大の研究員・九條未祢(くじょうみね)の物語――。「……じゃあ、あなたは何なの? 何のために生まれてきてこの世に存在するのか―― 自分のことを明確に答えられますか?」
彼は他人の心に入り込み、少しだけ他人の記憶を改竄(かいざん)する。しかし“ES”に悪意はない。ただ、心という不可視な…
もう一人の“ES”――イザク。九條未祢(くじょうみね)が接触した、秋庭亮介を知る男・榊が明かす“ES”の惨劇。危険な…
少年の顔をした悪魔。先端科学の名のもとに造り出された少年、類まれなる生命力と他人の脳に潜入する能力を持った“ES”―…
「愛情」は教わらなかった。遺伝子操作で造り出された存在・“ES”にとって愛情という感情は理不尽だった……。イザクの暴…
なぜ、人は“心”を拠(よ)り所にするのだろう。「あなたが好きだ」「違う……それは錯覚よ」――“ES”であるシュロには…
「これでシュロのヤツを殺せる」お前ら、人類への制裁。止(とど)まることを知らないその悪意は新たな戦慄へのプロローグに…
両親が死んだ理由を確かめるため、有里はイザクと対峙する。その瞬間、“理解者”だった少女は“敵対者”へと変わり、イザク…
人類60億の命は、二人の“ES”に委ねられた。衝撃と感動のクライマックス! ESの遺伝子は完璧な生命体。寿命は最低で…