お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめこまかなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを、目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。“酒”をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめこまかなた…
新潟の小さな酒蔵の跡を継ぐはずだった兄が、幻の酒米「龍錦」の種籾(たねもみ)を残して急逝。酒のテイスティングに天才的…
亡き兄の夢「日本一の吟醸酒」を造るためには、有機栽培の酒米「龍錦」が不可欠。米作りの名人・宮川輝など、わずかではある…
有機栽培の酒米・龍錦の栽培を開始した夏子。地元の人々に龍錦を増やし、育ててもらおうと計画するが、皆、苦労を背負う気は…
最大の助言者・宮川のじっちゃんの骨折や台風など、さまざまな困難に遭いつつも、亡き兄の夢「日本一の吟醸酒」を造るために…
夏子たちの佐伯酒造へ営業妨害をし、悪質な酒を量販する黒岩酒造の跡取りながら、自ら新しい酒造りに取り組む慎吾。そんな慎…
酒米「龍錦」を栽培していくうえで問題の、農薬空中散布の中止をついに進言した夏子たち。子供たちのため、土のため、そして…
上槽(じょうそう)したばかりの美泉(びせん)を味わい、去年のものよりさらに鮮烈な味わいに刺激を受けた夏子。2回目の酒…
病気で倒れた山田杜氏(とうじ)に次の酒造りを任せるか…。兄が父と山田杜氏と夏子に託した夢、誰ひとり欠けては成立しない…
「夏子の酒」独自の味を求めて、夏子は思い悩む。そんなとき、夏子は、兄・康男が残してくれた吟醸酒のことを知る。その「吟…
杜氏(とうじ)も父も理解してくれない兄・康男の遺作「吟醸N」へのこだわり。酒米「龍錦」を新しい酵母で仕込むという杜氏…
不調を押して酒米「龍錦」による吟醸の造りに参加し、異なる条件でのタンク2本の仕込みを終えた山田杜氏(とうじ)のじっち…