硬式野球に夢中な女子高生・フジマルは昔、何にもアツくなれない無気力な少女だった。父親に連れられ初めて少年野球の練習に参加した日。親の愛情を知らない少年・シンタローと出会い、フジマルは変わった。「女」を排除したいシンタローの心ない罵倒に対し、生まれて初めて「負けたくない」と思ったのだ。しかし、その気持ちを大人は汲んでくれない。「やっぱり危ないから」とフジマルから野球を取り上げようとしてきてーー。
女子高生・フジマルは、寝ても覚めても硬式野球に夢中。男子と一緒に、毎日、白球を追っている、たった一人の女子部員。でも…
硬式野球に夢中な女子高生・フジマルは昔、何にもアツくなれない無気力な少女だった。父親に連れられ初めて少年野球の練習に…
野球を教えてくれた父が死んでしまった。突然の別れに呆然とするフジマル。孤独な心を支えてくれたのは少年野球の仲間だった…