白木が生活のため身体を売っていたことを知った黒川は、客に追われる彼を放っておくことができず一緒に逃げようと手を引く。行き先も決めず乗った電車の中で「海が見たい」と言う白木。海岸に着く頃には日も落ち、ホテルで一夜を過ごした二人は逃避行二日目の朝を迎える。 ※本電子書籍は『mimosa vol.14』収録の「半分あげる 第二話」と同じ内容です。
平凡な高校生活を送る黒川は、いつもにこにこしている同じクラスの白木に対して苦手意識をもっていた。ある日の学校帰り、血…
白木が生活のため身体を売っていたことを知った黒川は、客に追われる彼を放っておくことができず一緒に逃げようと手を引く。…
海沿いの町を行く二人の間には穏やかで楽しい時間が流れていた。他愛のない話が続く中、黒川はなぜ客に怪我を負わせたのかと…
黒川に触れたい気持ちは過去の客の気持ちと同じなのかと白木は涙を流す。そんな白木に「お前のは違う」と泣きながら返す黒川…
逃避行から帰ってきた黒川と白木は、その後関わりを持つことなく高校を卒業していった。時は流れ、横浜で中学校教師として働…
白木との穏やかな時間にもう一度友達になれるのではと期待するも、「黒が好き」という白木の言葉で自分の思い違いに気づく黒…