その旅は、一粒の真珠から始まった――。ユタカのもとから、職人の竜平によって盗まれた真珠は、その娘の撫子のものになった。古い巾着に入った真珠を、ブローチに改変してお気に入りとして身につけている。そんな撫子の通う女学校に、不審者の情報が入る。撫子はその不審者に出会ってしまうが、正体は意外と人の良さそうな男性で…!?人が人を想う気持ちのあたたかさに触れる感動のオムニバスストーリー、第三章:Drawing sound・上を収録。
その旅は、一粒の真珠から始まった――。明治16年、みつは故郷の島を追われて四国の山奥をさまよっていた。空腹に耐えかね…
その旅は、一粒の真珠から始まった――。みつが見つけ、かくまった少年ユタカはその後、真珠を胸に白壁の街へとたどり着いた…
その旅は、一粒の真珠から始まった――。ユタカのもとから、職人の竜平によって盗まれた真珠は、その娘の撫子のものになった…
その旅は、一粒の真珠から始まった――。真珠は、撫子からお礼として千景の手元へと渡っていった。そんな千景は、黒沢に代筆…