文豪・池波正太郎の傑作ベストセラー時代小説を実力派漫画家・大島やすいちが描破した、シリーズ累計発行部数330万部を超える人気作品。凄腕の老剣客・秋山小兵衛とその息子・大治郎は、人情の機微や因縁にまつわる事件・事象に相対しながら、自らの正義・価値観をもって万事を解決していきます。本巻では、案山子(かかし)とあだ名される男の悲痛な兄妹愛を描いた『牡丹と蜻蛉玉』、亡き息子の敵討ちにすべてを懸ける父の苛烈な生きざま『覚悟』、ある男のたわいもない嘘話が予期せぬ出来事へと発展していく『千三ツ屋』、武士や町人の垣根を越えた少年たちの深い絆の物語『鍔を割る』の四編を収録しています。