友人の尊厳を守るために「少女像」を壊した茜。その「少女像」に救われた、と語る中学生の翠。ぶつかり合う、それぞれの正義。そして、忌まわしいと思っていた自分の身体を受けいれていく紫と、彼女の力となる青年・玄。一方、今井は我が子の盗撮被害にショックを受ける。夫への苛立ちが芽生える紅子は――。潜む欲望。脅かされる恐怖。性加害をめぐる問題と“芸術”を特別視する構造を浮き彫りにする問題作。
40歳の主婦・茜は、ある日、中学時代に通った学習塾の講師・今井が彫刻家になったことを知る。彼が発表した「少女像」は、…
14歳の中学生と21歳の“先生”。二人の関係は本当に恋だったのか、二人の間に性行為はあったのか――。突然発表された少…
あの時、14歳になったばかりの私――。自分を“モデル”にした少女像を突然発表されたことから、紫の中でしだいに鮮やかに…
どれだけ声をあげても届かない。その恐怖、苦しみ、怒り。紫と茜は共にギャラリーに向かい「少女像」をハンマーで叩き壊す。…
友人の尊厳を守るために「少女像」を壊した茜。その「少女像」に救われた、と語る中学生の翠。ぶつかり合う、それぞれの正義…