長い旅を終えた一行は、帝都ローマの深い闇の奥へ――。爆発寸前の鬱屈を抱える皇帝ネロと一触即発の緊張関係が続くプリニウス。彼が居を構えるテヴェレ川の向こう岸は、腐乱死体が転がり、酔漢と売春婦が往来する魔窟のような場所だった。夜の街を徘徊し、“粛清”を繰り返すネロ、持病に苦しむプリニウスとその好色な主治医、謎の美少女娼婦に一目惚れするエウクレス……魔都の闇に交錯する人間模様を色濃く描く、待望の第2巻!
どうしても、この男が描きたかった! 世界史上もっとも著名な博物学者にして、ローマ艦隊の司令長官。古代ローマ一の知識人…
長い旅を終えた一行は、帝都ローマの深い闇の奥へ――。爆発寸前の鬱屈を抱える皇帝ネロと一触即発の緊張関係が続くプリニウ…
皇帝ネロの暴政によって人心は荒廃、新興宗教の影も忍び寄る、帝都ローマ。栄華から一転、反知性主義が蔓延するその場所で、…
帝都ローマを離れ、南へと向かったプリニウス一行を大地震が襲う。建物が崩壊し、水道などのインフラも壊滅状態となり、ポン…
謎の風来坊・ラルキウスの冒険譚に好奇心を刺激されたプリニウスは、居ても立ってもいられず、未開の大地・アフリカへの旅を…
大噴火に見舞われたものの、何とかアフリカに上陸した一行。そこで出会うもの全てに好奇心を刺激されるプリニウスの心は穏や…
突如巻き起こった業火に包まれたローマ。それは帝都の守護神・ユピテルの怒りか、それとも反皇帝陣営の陰謀か、異教徒の仕業…
文化都市アレクサンドリアに到着したプリニウスは、知と技の粋を尽した大灯台や図書館、発明品の数々に圧倒される。そこにセ…
ギリシアに到着したネロは、憧れの地で浮かれ狂う。しかし、またもや発覚した暗殺計画を知ると、奸臣の思惑どおり、古代ロー…
ギリシアの地で、いまだ自ら神となる妄想に取り憑かれる皇帝ネロのもとに、続々と反乱軍蜂起の報が届く。側近の裏切り、過去…
若き日のプリニウスを描く、新章がスタート! 北イタリアの街・コムムで生まれ育ったプリニウス。アルプスの麓にあるその街…
皇帝ネロの非業の死により混迷を極めたローマ帝国も、ウェスパシアヌス帝によって、ようやく安定がもたらされる。畢生の大作…