基地のある街に住む、緒方咲良(さくら)は16歳。哀(かな)しい瞳の同居人、サックスプレイヤーの秀郎(ひでろー)さんに、本物の恋を見つけました。けれど、彼をせつなく見つめるのは、咲良ひとりではないようです。この街が生んだアイドルシンガー・華子(はなこ)のまなざしが、秀郎をとらえて離さないのです……。三人の運命が交錯した、衝撃的なその日のことからお話します。愛の伝説、朝焼けの章──。
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歌手生活に疲れたアイドルシンガー・華子(はなこ)が失踪(しっそう)!! 彼女がスターになるとき「捨てられ」ていたサッ…
「日は沈み、また昇る(サンセット、サンライズ)」――。アイドル路線を拒否するため蒸発していたシンガーの華子(はなこ)…