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十年前の夜、小夜の母親の死体を埋めたのは沖田だった。その事実を知った律は、かつての罪を沖田に被せようと計画する。沖田を真犯人に仕立て上げる筋書きを作るにあたり、律にはひとつ気がかりがあった。沖田の小説に登場する「殺人を手伝ったもうひとりの人物」の存在。あの夜のさらなる真相を求めて、律が最初に尋ねるのは、実の母親――。すべては小夜を守るために。『スモールワールズ』の著者・一穂ミチ氏絶賛!心を震わせ、ヒリつかせる、共犯系サスペンス第3巻!