その手がどんなに救いになるか誰よりも知っている。あの人が独りでいるなら私は返していかないといけない……少しでも。――「お母さんと一緒に暮らさない?」突然訪ねてきた実の母・柚乃(ゆずの)からの提案。身勝手だと思いつつも、母の孤独を知り突き放すことができない真魚(まお)。孤独な自分に基(ひろ)が、みんなが手を差し伸べてくれたように、自分も母を支えるべきでは……。悩む真魚が、最後に出した結論は……!?
「今、この家に帰ってこなきゃいけないのが、すごくすごくうれしい――」……子供の頃、むかいの基(ひろ)の家に入りびたっ…
居場所のない真魚(まお)を家に置き、変わらずやさしく接してくれる基(ひろ)。そんな基への恋心に気付いた真魚は、基に「…
いっしょに帰ろうって手をつないでくれるあなたはどう思ってるんだろう――。この止まらないドキドキとか嬉しくてたまらない…
この家にいるかぎり家族。でも本物の妹にはなれない。彼女でもない。わかってる……バカなのは何も言わない私のほうなんだっ…
不器用な少女、真魚(まお)。世話焼きな青年、基(ひろ)。年の差幼なじみ2人のお互いを想い合う気持ちは高まり……? 「…
「誰も傷つかない恋なんてないのかな」誰かを想うほどに、別の誰かの想いとぶつかって進めなくなる。真魚(まお)も基(ひろ…
忘れてるわけじゃない。彼の目指すこの家の未来には私の姿はない……。私は私の未来へ行こう。でも。うまく言葉がでない………
この家には私がほしかったものがたくさんある。だから、本当にここが私の居場所みたいに錯覚してしまうんだ。――社員旅行に…
ここにいる限り彼と対等になれない。彼の夢も叶わない。だから帰るんだ、絶対。みんな、少しずつ前へ前へ進んでるから。――…
考えることがたくさんある。なんで逃げてきたんだろう……あと少しなんだ。ちゃんと向き合うんだ。彼が私にそうしてくれたよ…
本当はわかってるんだ。一緒にいることが大事だって。言葉はその次でいいって。終わりじゃない。これが始まり。私たちの願い…
その手がどんなに救いになるか誰よりも知っている。あの人が独りでいるなら私は返していかないといけない……少しでも。――…
「やっと言えた…。」改めて基(ひろ)と2人きりでデートをすることになった真魚(まお)は、意識しまくってしまって、普段…