橋立花魁が駆け出しのころの姉女郎・玉藻が亡くなり、橋立花魁に残されたのは遺髪と硬く封をされた手紙だった。その手紙を読んでからの橋立花魁には、奇行が見聞きされているが、本人は全く覚えがないと言う。橋立花魁に狐が憑いているという噂の真偽を確かめて欲しいと頼まれた、若梅となみじは……。お江戸の哀歓あふれる日常を描いた、吉原遊女ロマン。町人が、武士が、いきいきと生活していた時代が甦ります……!!
遊女の世話や雑用をしながら、遊女という生き方を学んでいく「禿(かむろ)」と呼ばれる少女たち。彼女たちが自分の姐さん方…
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自分で料理した食事を売りにしている変わり種花魁・朝雲には、本気だと言ってくれる侍・出部がいるが、自分に自信のない朝雲…
橋立花魁の衣替えをしていたなみじは、箪笥の奥が二重になっている所から隠されていた布を発見する。それはなみじが里子に出…