【タテヨミ】ひなは村一番の美しい娘だった。しかし、ひなの婚約者たちが次々に急死したため、祟りがあると噂になり両親ごと村八分にされてしまう。やがてこのままでは一家心中か飢え死にしかないというところまで追い詰められたとき、たまたま村を訪れた黒埜に見いだされた。曰く、ひなは怪異を引き寄せるあやかしの伽であるという。《祓い屋》の仕事を手伝うならば、祟りの元凶を祓ってやると言われたひなは、両親と幼馴染に別れを告げ、黒埜の住まう都へ出る決意をする。都の屋敷にて、黒埜の仲間である銀狐や百花、女中のきぬと出会い、ひなは少しずつ新しい生活に慣れていく。そして彼女にとって初めての仕事がはじまる。