「リーシュ…今度こそ君を、死なせたりしない…っ」幼い頃からスターリー伯爵家のご令嬢フィリアと育ってきた側仕えの【リーシュ】フィリアは、貿易商エヴァンズ家のご子息【ルイ】の許嫁であった。彼は利己的主義者で、己の為しか考えていない冷たい人間。そんな男と、何故フィリアが結婚しなくてはならないのか?「フィリア様にもお慕いしている方が──」フィリアが出立する日になんとか思いとどめようとするリーシュ。その時、不慮な事故でリーシュは崖下へ落下してしまって──!?危機一髪のところで生きていたリーシュだが、目覚めると隣にはルイの姿が――「親愛なるリーシュ。君は俺の運命だ」愛しい目で彼女に優しい愛の囁き、これってどういうこと…!?