岩波未々は4年前に夫と死別してから、娘と息子を女手ひとつで育てていた。好きな人ができたと離婚しようとした亡き夫の残像と頭痛とともにくる右耳に違和感にときおり苦しめられていた。そんなあるとき、未々はついに仕事場で倒れてしまう。病室で目を覚ました未々は、医師から「少し貧血気味だった」と診断されるが、これを境に右耳から人の心が聞こえることに気づいてしまう。そんな未々のところに、娘とその友人がお見舞いにやってきた。ふたりの心の声から、パパ活をしていることが判明。母としてなんとか阻止しようとするが――。 ※この作品は『ストーリーな女たち Vol.38』に収録されています。重複購入にご注意ください。