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ブラック企業に勤める白居誠示は心身ともに疲弊していた。ある晩、朦朧としたままタクシーで眠り込んでしまう。目覚めると、見知らぬ部屋に“蘇芳[スオウ]”と名乗る男の姿が。誠示は間違えて蘇芳の車に乗り込んだのだという。仕事に戻らなければと強迫観念にとらわれた誠示だが心配した蘇芳によって半ば強制的に休養を取ることになった。赤の他人の自分に好意を向け、献身的に介抱する蘇芳に戸惑うが、誠示のそばを昼夜離れず尽くし、ある時は颯爽と救いの手を差し伸べる彼に少しずつ心を開くようになって…。奇跡の出会い、[救済]の恋物語。謎の芸術家×社畜リーマン。渾身描き下ろし10P。