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昭和21年3月、小澤はソ連の医師に急性肺炎と診断される。奇跡的に回復に向かったが、体力が低下していた小澤は、編成替えにより地獄のキヴダを離れることに。次に入った収容所はライチハ。8千人が収容されていた。パンは大きくなり、スープには羊の内臓らしきものが少し浮いていた。第44回（2015年度）日本漫画家協会賞コミック部門大賞作！ 同名単行本より、「第三章 帰国編」前編を収録!!
物語は昭和18年、東京から。主人公・小澤昌一は東洋大学予科の学生。東京・本郷の下宿先で「おかわりは無いんです」が口癖…
入隊後、部隊異動の命で北満州へ。昭和20年8月16日、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を一発も…
10月10日、ついに行進は止まった。身体検査の後、収容所での班割りがされた。そこの名はキヴダ収容所。収容所内の整備作…
朝起きると、友人の鷲見が亡くなっていた。隊長は彼を裸にし、貴重な衣服を回収した。埋葬する地面は凍てつき、枯れ枝を燃や…
昭和21年3月、小澤はソ連の医師に急性肺炎と診断される。奇跡的に回復に向かったが、体力が低下していた小澤は、編成替え…
収容所では「アクチブ」という思想運動が行われるようになる。同調しないと帰国できないという噂が流れた。「友よ、せめて、…
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