彼女のなーんてことない日々が、一話わずか数ページで切りとられる 異色の掌編集です。 なぜ「異色」か。 それは、通常の野球マンガにあるような、白熱した試合シーンや、 公式戦には出られない女子球児の葛藤などは一切描かれないからです。 そもそも、ザワさんが才能ある選手なのかどうかも、実はわかりません。 彼女はただ、野球を高校生活の真ん中に据えて、汗を流したり、 大声を飛ばしたり、部活帰りに買い食いしたり、仲間と笑い合ったりする、 普通の部活少女です。 そんな彼女のささやかな日常を垣間みて、ドキッとしたり、ふふふと 笑ってしまったり、妙に切なくグッときたりするマンガです。 高校時代に、戻りたくなっちゃうかもしれません。