いつも村人をしかるガミバアとよばれるおばあさんがいました。ある日、ガミバアは村の子どもリルクが川に帽子をなげすてているのを見つけます。リルクは帽子が気に入らないので、川に捨てれば新しいのを買ってもらえると考えていました。ガミバアはリルクがわざと川に帽子を捨てたのをきつく叱りました。でもリルクはお母さんに自分は悪くないとうそをついて…。「人をしかると心が痛い。しかられた方も同じじゃ。 だから、その分あとでなにかをしてあげなきゃね。」ガミバアの言葉には子どもをうまくしかれないお母さん、教育者に向けたメッセージがこめられています。子どもの目線からも「しかられる」には「しかる」人の想いがあることが伝わるお話です。