突然、兄貴が訪ねて来た。一体、何の用で…。「…この間、事故で親亡くしたお前の友達いたろ。さっきその兄妹の、妹の方見て来た」「親父に似てたらどうしようかと思ったけどなァ」どういう…意味だ?何を言っている…?
雨の日は、きらい。おにいちゃんとふたりだけになっちゃった、あの日も雨だったから。大好きだったパパとママが死んで、おに…
あの雨の日から一週間、あの日のことはおにいちゃんにはゆってない。いえるわけない――。でも藤尾さんから持たされたケータ…
204号室はうちの隣の角部屋で、ドアのポストにはいつもチラシが溢れていました。藤尾さんは、わーっとお話ししてくれたか…
彼女のサキから最近藤尾が学校に来ていないと聞いた。気になる…けど、正直今日は俺も久々の休みで、学校で会えなくなったサ…
あの後…具合良くなったかな。あんな…なんにもない部屋で、1人でどうしているのかな…。私…藤尾さんのことなんにも知らな…
藤尾さんに公園に呼び出されたあの日以来、おにいちゃんのカノジョのさきちゃんが時々遊びに来てくれるようになって、藤尾さ…
さきちゃんに204号室の事が知られてしまった。藤尾さんはさきちゃんを襲って…。私は、嫌だった。さきちゃんが傷付く事よ…
突然、兄貴が訪ねて来た。一体、何の用で…。「…この間、事故で親亡くしたお前の友達いたろ。さっきその兄妹の、妹の方見て…
慶太は昔から自分にない物を全部持っていて、小さかった俺にはそれが単純に眩しくて羨ましくて、誇らしかった。俺はただ、慶…
俺はただ、メチャクチャにしてやりたかった。どんな暗闇の中でも離さずにいてくれる手に支えられて立ってる慶太が、ただ、羨…
藤尾さんは、もうここへはきっと来ない。204号室も埋まって、これまでのことが夢だったような気がしてくる。それでも、藤…