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彼の歌はセイレーン、私を惑わして荒れた海へ引きずり込む魔物…。私、小島小鳥。歌手を目指して上京したけど鳴かず飛ばずでもう一年。先の見えない状況ですが、なんと今日は私の誕生日。友達がカラオケBOXで誕生日会をしてくれるそうなので行ってみると…何このVIPルーム!私を励まそうと奮発してくれたの?気を良くして自分が落ちたオーディションの課題曲だったナンバーを歌っていたら、突然目の前に有名音楽プロデューサーの藤堂仁が!!しかもこれは営業プレゼンだと言う。訳が分からないけど、もしやデビューのチャンス!?でも世の中そんなに甘くなかった。営業は営業でもそっちの営業。もうそれしか私に残された道は無いの…!?