裕福な家庭に育ちながらも父からの期待を一身に受ける事で、生き方に思い悩む女子校生の西条歩。小さな誤解をきっかけとした友人関係のもつれと父からの叱責がさらに歩を追い詰めることになる。居場所を求めてさまよう歩が、立ち寄ったのは公園の片隅に立つ小さな小屋。誰もいないと思ったその場所で、歩の目に飛び込んできたのは……!? 自分のために生きられない少女と少年の呪いを解く物語が今、始まる。
裕福な家庭に育ちながらも父からの期待を一身に受ける事で、生き方に思い悩む女子校生の西条歩。小さな誤解をきっかけとした…
公園の小屋で歩が出会った謎の少年。名前もわからぬ少年だが、差し出してくれたベーコン巻きおにぎりはとても美味しそう。少…
相変わらず同級生たちから距離を置かれる歩は、父が敷いたレールに乗って生きたほうが幸せだという考えに至る。そして、少年…
母の帰宅に気づいた少年は押し入れに歩を隠す。恐怖の表情を浮かべながら母の前に立つ少年……母からの蹴りを腹に受ける。始…
勝手にお見合いを進めようとするなど、自分の生き方を思うとおりに決めようとする父に歩は不信感を募らせていく。父の前では…
少年もまた、歩と会う事が心のよりどころとなり始めていた。友人、教師、母親からさえも、心身への暴力を振るわれる少年にと…
歩が少年と会っていた事を知った父は激怒し、少年の家へと怒鳴り込む。罵りあう父と少年の母。必死に止めようとする歩に、父…
家を飛び出した歩が、迷わず向かった先は二人の秘密基地。そこには、膝を抱えた少年の姿があった。少年を泣きながら抱きしめ…
無事に祖父のお墓に着いた啓太と歩。手を合わせる二人の後ろから声を掛けてきたのは……啓太の祖父だった。二人は啓太の状況…
自宅に戻った歩を待っていたのは父の激しい怒りだった。それでも歩は、自身の「やりたいこと」を伝え、少しずつ父の呪縛から…
啓太が運ばれた病院で啓太の祖父と母親が再会する。啓太を巡る二人のやり取りを聞くことになる歩。なぜ、啓太を苦しめるのか…
歩の言葉を受けて、父親はさっそく取引先の子息とのお見合いの席を設ける。粛々と結婚に向けた話が進んでいく中、口を開いた…
「一人でひっそりと死のう」と考えていた啓太だが、歩の優しさに触れることでその気持ちは変わっていった。「歩みを悲しませ…
厳しい父親のせいで居場所を失っていた歩と、暴力を振るう母親のせいで自死を考えていた啓太。ある日、秘密基地で出会い、一…