前科者に寄り添う保護司物語。<BR><BR>「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」者たち。<BR>現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題だ。<BR>保護観察対象者の社会更生の支援をするのが、保護司である。<BR>保護司は法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、<BR>ボランティア。立場の弱い人間が抱える問題に、<BR>主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。<BR>佳代が今回担当するのは、小松城倫子。自身が属する思想団体を<BR>咎められ、母親を金属で殴った。その団体を率いるA青坂はセックスを<BR>賛美。佳代は青坂にどう対峙するのか?