ついに再開を果たした宿命の兄弟たちを中心に、源氏一党の悲願・平家打倒の足固めは着々と調いつつあった。漂太(義経)たちは、頼朝と共に鎌倉に入る。三方を山で囲まれ、一方は海という要害の土地に、頼朝は、八幡宮、侍所、武家屋敷などを造り、一つの大きな“城”を成そうとしていた。一方、上野(こうずけ)へと足を伸ばし、旅行を楽しむ漂太の周りから、仲間達が次々に消えてゆく! 漂太に迫る謎の影、その正体とは!?
本物の牛若の兄・源頼朝、死す――!? 源平石橋の合戦で頼朝殿はおそらく……と、恩人・藤原秀衡(ひでひら)に告げられ、…
奥州偵察に来た平家の麒麟児・平教経(のりつね)を相手に、源平の威信をかけた弓矢対決で辛くも勝利した漂太(義経)。屈辱…