新宿で、師匠である房州(ぼうしゅう)とコンビ打ちをはじめた哲也は、負けしらずの快進撃を続けていた。怖いものなどなにもないと思っていた哲也だが、ある日、房州がサイ振りをしくじってしまう。「俺の頂点(ピーク)はおわった」。突然ツキを失った房州を気遣いつつ、その勝負で天性の強運を発揮した哲也。「もう教えることはなにもない」。そう告げて房州は新宿を去っていった。また一人になった哲也はいつしかこう呼ばれるようになる――“坊や哲”と。
哲也(てつや)に敗れたドサ健は新たな金を作り、再度勝負を挑む! 開始された第2ラウンド、ヒラ場と読んだドサ健に対し、…